カジノと競馬、パチンコ、麻雀は何が違うのか

日本では、賭博としてのカジノは現時点では法律上、禁止されています。しかし、競馬やパチンコ、麻雀は禁止されていません。その違いにはどのような側面があるのでしょうか。そのギャンブルがもたらす経済的規模、チームプレイの有無、賭博としての一面と様々な要素が存在します。カジノが持つ善悪をどう使いこなしていくかがこれからの課題です。

もたらす経済的規模が違う

 

カジノという言葉を聞いたことがあると思いますが、きらびやかな雰囲気に囲まれながら、ルーレットやスロットを楽しんでいるイメージがあります。元々、カジノとはフランス語で賭博をする場所のことを示します。日本で行われている著名なギャンブルは、競馬、パチンコ、麻雀などがありますが、カジノでは、ルーレットやブラックジャック、ポーカーなどが一般的に行われます。カジノと聞けば、ラスベガスやマカオといった場所を思い出す方もいるかもしれません。本当の意味での人生を賭けるというイメージがあるカジノですが、日本には存在しません。何故なら、競馬、パチンコ、麻雀は観光産業の一面を除去した、あくまでも、地域活性化としての一面を持っています。ギャンブルを軸とした観光産業を意識してのカジノ誘致は、この国ではされていないのが現状です。その地域だけではなく、他国の人まで呼び込んでしまう一面を持っているため、日本にはカジノ誘致を謳っている地域もあります。カジノが誘致されれば、周辺のホテルやショッピングモールが活性化し、自治体が儲かるということにも繋がります。ただ、法律的な整備が必要です。経済的規模が違うという側面も、カジノと競馬、パチンコ、麻雀との違いです。

 

チームプレイの有無が大きな違い

 

カジノは映画に出てくるような大人のムードが漂う社交場としてのイメージが強いです。映画を見ていると、気付きませんが、カジノと日本の競馬、パチンコ、麻雀との違いは、チームプレイの有無です。普通のギャンブルは、個人プレーで黙々と行うものですが、カジノは全員でハウス(胴元)をやっつけるという妙な連帯感が生まれます。競馬にしろ、他人がどのくらい儲けているのかなんて、気にしませんし、知りたくもないでしょう。しかし、カジノではいくら、ベットするのかは一目瞭然です。瞬時に判明してしまう部分も大きな違いです。そのため、自分のベットが露見されていることもあり、余計な見栄を張ってしまいがちですし、場が盛り上がりを見せると、気分が高揚し、大金を賭けてしまうことも多々、あります。気分を冷静に保つことが難解とも言えるでしょう。そして、何と言っても、雰囲気の違いも鮮明です。カジノはきらびやかな美しさを持っていて、競馬、パチンコ、麻雀とも違い、殺伐とした雑な印象を持ちません。自分がセレブになったという妄想も生まれがちです。そのため、カジノはこのような特徴を持ち、依存しないという啓発活動が必要となってくることは間違いありません。

 

金銭を賭けた賭博の有無が運命を分ける

 

日本ではカジノ営業をすることは現状、禁止されています。競馬やパチンコ、麻雀は認められているのに、何故、カジノは禁止されているのかということを疑問に感じる方は多いと思われます。金銭を賭けた賭博の有無が決定的な差異を生んでいます。カジノは、多くのゲームを有しており、いずれもお金を賭けて、当たれば、配当金を受け取ることが可能となります。しかし、特にパチンコはあくまでも、与えられた玉の中で、相当の玉が出てきて、最後は玉の数により、景品と交換できるという仕組みです。あくまでも、現金ではなく、景品と交換することを条件に認められています。お店の外に現金と交換してくれる場所がありますが、これは、その景品を買い取ってくれるというスタイルで現金を受け取ってくれるという仕組みで、お店とは無関係です。麻雀にしても、お金を賭けることは法律的に違法となる側面があり、カジノとは違います。競馬は、地域振興における財源確保を実現させるための公営ギャンブルですし、限定された地方自治体にしか認められていない側面を持ちますから、カジノとは異質のものです。カジノと競馬、パチンコ、麻雀にはこのような違いがあります。カジノは善悪、両方の一面も持っています。その両面をうまく使いこなせるかが、これからの課題となっていくことでしょう。