カジノ業界をリードする世界のカジノ企業

現在、日本で議論されているのがIR実施法案であり、このIR実施法案の目玉となっているのがカジノ構想です。世界にはカジノが合法で、実際に日本人も渡航してカジノを楽しむことができる国々も多いのですが、このカジノ業界を牽引しているのがカジノ企業です。日本ではこれまでカジノが存在しなかったことから、あまり馴染みのないカジノ企業ですが、カジノの設置が具体的になりつつある今、世界のカジノ企業も日本に参入してくる可能性も高くなるのではないでしょうか。そこで世界各地でカジノを展開している有名なカジノ企業を紹介します。

 

■業界シェアNO.1を誇る、ラズベガスのカジノ企業

 

世界のカジノ企業の中でも、業界シェアNO.1を誇るのがアメリカのラスベガスに本社があるラスベガス・サンズです。ベネチアンホテル、マリーナベイ・サンズなどのカジノホテルの名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

 

▲日本人にも人気のマリーナベイ・サンズ

特にシンガポールのマリーナベイ・サンズは日本でも人気でシンガポールを象徴するリゾートホテルです。57階建ての高層ビル3棟が屋上で連結されたユニークな構造は日本でもテレビCMなどで登場したことで一躍有名になりました。

 

マリナーベイ・サンズを運営するラズベガス・サンズは現在のアメリカ合衆国大統領であるドナルド・トランプ氏の大統領選挙期間の最大の援助企業としても有名で、トランプ氏と日本の安倍総理の会談でも日本のカジノ構想を早期にスタートさせることが話し合われており、世界一のカジノ企業として日本のカジノ開発に向けて日本事務所を開設すると既に発表しています。

 

■ラスベガス最大のカジノホテル数を誇るカジノ企業

 

噴水ショーで有名なベラージオを中心にアメリカのラスベガスや香港のマカオなどにカジノホテルを展開するのがMGMリゾーツです。MGMリゾーツはアメリカの大手カジノ企業の1つで、ラスベガス最大のカジノホテル数を誇る企業です。ベラージオの他にはMGMグランドやザ・ミラージュ、ニューヨーク・ニューヨーク、モンテカルロ、MGMグランド・マカオなどがあります。カジノ企業ですが、カジノの他にも会議室やカンファレンス・スペース、ホテルやレストランなどを運営するグローバルエンターテイメント企業であり、すでにMGMリゾーツは日本に本社、支社を設置しています。大阪府のカジノ構想では大阪湾の人工島の夢洲が最有力候補地になるとMGMリゾーツのCEOであるジェームス・ムーレン会長兼最高責任者が大阪での事業説明会で宣言しており、世界のカジノ業界を牽引する企業の1つとして日本のカジノ実施法案にも大きな影響を与えています。

 

■マカオのカジノ王が運営する企業

 

マカオのカジノと言えば、グランド・リスボアをイメージする人も多いのではないでしょうか。このグランド・リスボアを運営するのがSJMホールディングスです。グランド・リスボアの他にもゴールデン・ドラゴンやリスボア・マカオ、エンペラー・パレスなどを展開しています。中でも蓮をイメージした斬新なカジノホテルであるグランド・リスボアは日本のメディアなどでも多く取り上げられているので知っているという人も多いです。

 

SJMホールディングスの創設者であるスタンレー・ホー氏はギャンブルの帝王、カジノ王と呼ばれ、1960年代からマカオのカジノ経営権を独占してきました。現在は規制が緩和されたことで独占権を失っていますが、それでも営業許可証の半分を所有しており、スタンレー・ホー氏個人の資産総額はマカオのGDPの約1/3を構成すると言われているほどです。現在はスタンレー・ホー氏が高齢のため娘のパンジー・ホーが継いでいます。カジノ企業と言えばアメリカ、ラスベガスの企業が注目されることも多いですが、香港、マカオのSJMホールディングスも日本のカジノ構想に注目しています。