カジノの華「ルーレット」ちらっとひけらかすのにちょうどいい蘊蓄はいかが

カジノといえば「ルーレット」です。ポーカーも代表的ですがシンプルな道具でプレイできるカードゲームと違って、派手な器具と広いスペースを使うルーレットは“カジノの華”といえます。単純だけど奥が深い「ルーレット」。知り合いにちょっと語れる蘊蓄をご披露します。

■ルーレットの歴史

 

ルーレット_Rouletteはフランス語です。意味は「小さな輪」。裁縫で使うルーレットは布などにミシン目の穴を開ける道具です。これにも回転する歯車が使われています。元々は「回転盤」という意味だったのが「回転盤を使ったゲーム」の呼び名として使われるようになりました。

 

□古来ギリシャ戦士の遊びが元祖!?

 

ルーレットの始まりには諸説ありますが、有力なのは古代ギリシャ発祥説です。ギリシャの戦士達は戦いの合間に、盾の上に置いた剣を回転させ剣が止まる場所で賭けをして遊びました。丸い盾を伏せておき、頂点に剣をバランスよく置いて回転させたのでしょう。盾のまわりにはあらかじめお金や酒を並べておき、回転させた人が剣の止まった場所にある賞品をゲットできたのです。

 

□近代ルーレットの原型ができたのは17世紀

 

時代は古代ギリシャから17世紀中頃〜18世紀初頭のヨーロッパに飛びます。この頃フランスのルイ14世が好んで行っていた『オカ_Hoca』というゲームが欧州各国で流行りだしました。ドイツではシュピールラート_Spielradと呼ばれていたこのゲームではすでに回転盤と升目が使われていました。現在のように升目ごとに数字が割り振られるのでなくもっと単純な物でした。このゲームが、イギリスの「OEテーブル」、スイスのブーレ_Boule、そしてフランスで現在のルーレット_Rouletteへと発展していきました。

 

■ルーレットの種類

ルーレットには、ヨーロピアンタイプとアメリカンタイプがあります。前述のブーレ_Bouleもカジノで現役です。フレンチ系ルーレットというのもあったのですが今では絶滅危惧種です。

 

□ヨーロピアンルーレット

「0」の数がひとつしかありません。ポイント数は0〜36の37個です。ホイールの数字の並びはランダムです。

 

□アメリカンルーレット

「0」に加えて「00」があります。そのためポイント数は38個です。ホイールの数字は「連続する数字が対角線上に配置」されています。

 

 

 

 

ポイント数が少ない分、ヨーロピアンルーレットの方がアメリカンルーレットよりも勝率が高いといわれています。

 

□ブーレ

ブーレとルーレットの一番の差はポイント数です。ブーレのポイント数は1〜9までの9個。これが半周ごとにワンセット配置されています。ポイントが少ない分的中率は高いのですが配当は低くなります。偶数・奇数、赤・黒のレイアウトは同じです。

 

□廿五門

マカオのカジノでプレイできます。ポイントの数は1〜24の数字と☆印の25個。25箇所なので「廿五(二十五)門」です。

 

 

■ルーレットの楽しみ方

ルーレットのルールは簡単です。

 

・席に着く前にテーブルごとに決まっている掛け金のテーブル・ミニマム(最低金額)とテーブル・マキシマム(最高金額)を確認

 

・ディーラーにチップ(またはキャッシュ)をルーレット専用チップに交換してもらう

 

・「Play Bets」のかけ声でレイアウト上にチップを賭ける

 

・単数字、隣り合った複数の数字、連続した数字、赤または黒。偶数奇数。0や00。まとまった数列に賭けることができます。複数の数字に賭けるより1点がけの方が配当は高くなります

 

・ホイールが反時計回りに回転

 

・ディーラーがボールを時計回りに投げ入れる

 

・ディーラーから「No More Bets」の声があるまではチップを賭け続けられる

 

・結果に応じてチップが配分される

 

・テーブルを離れるときにチップを通常の物と交換

 

・ディーラーにチップ(サービスに対するチップ)を渡します。チップを渡すのはゲーム中でも構いません。チップは強制ではありません、あくまで気持ちです。

 

 

■まとめ

アメリカやカナダの原住民の間でも吊した針を回転させる遊びが行われていました。単純で結果がわかりやすく、1ターンが短時間で終わるゲームは世界同時発生だったのでしょう。

 

単純でわかりやすいなだけにはまりやすいのがルーレットです。「最初に交換したチップ以上はプレイしない」など抑制できる自主ルールを作り、厳守して愉しく遊んでください。