プロが教えるポーカーの極意

ポーカーは世界大会も開催され、カジノでも人気があるゲームです。実はアマチュアとプロでははっきりと力量が違い、プロのロジックを知ることが勝利への近道です。どのような点に注意すれば、勝利が近づくのか、プロがどのような点に注意を払っているのか、詳しく解説します。

・ポーカーは運だけのゲームではない

 

トランプゲームの中でも高い人気を誇るポーカーは世界大会が開催される事もあり、初心者とベテランでは勝率の差が生まれるほどのゲームで、決して運だけの要素で勝負が決まるものではありません。もちろん、強弱のあるカードをランダムに配られる以上、運要素があるのは間違いありませんが、その上で心理戦での駆け引き、期待値を考慮した押し引きが行われ、それらの要素で勝率に差が生じてきます。カジノなどの公営ギャンブルで勝利を収めたいのであれば、運以外の要素に力を注ぎ、勝利を手繰り寄せる事が重要となってきます。

・ポーカーでの重要な要素である期待値

ポーカーでは、勝ち負けの確率をもとにして、その賭けが有利なのかはたまた不利なのか判断するのに重要な考え方です。上級のプレイヤーになればなるほど、この期待値の算出が早く、瞬時に判断したり、ある程度の形で期待値を暗記していたりと、いずれにしても期待値を判断材料の一つとして勝負しています。

単純に計算した場合、勝利を収めた時の金額と勝利の確率をかけた値から、かけ額と負けの確率をかけた値を引く事で、金額面で期待値の良し悪しを判断できます。

運要素が絡むゲームである以上、常勝は難しくなってしまいますが、長期的に見て勝つ事を考えなければなりません。期待値がプラスである状況を追い続けている事で、少なからず終始をプラスに近づける可能性が高まるのです。

・期待値だけでは限界がある

ポーカーにおいて期待値は重要な要素ではありますが、それだけで誰もが勝てるほど簡単なゲームではありません。例えば4人が期待値を追い続ける全く同じ戦略だけで戦った場合、カードが配られる運の要素のみで勝敗が決まってしまうでしょうし、極端に言えば長期的に見ればその4人の勝率は平坦なものになっていく事と思われます。

では期待値の他に、ポーカーでは何が重要になるのかと言いますと、ポーカーというゲーム名にもやや関わっていますが、心理的要素です。相手がコンピュータであれば期待値だけでプレイするほか無いかもしれません。しかし、相手が人間の対人戦である以上、雰囲気や表情、手の動きなど、確率とはまた違った要素が働き、それが勝敗に大きく影響するものにもなりえるのです。

また、この心理戦という観点に、押し引きという要素も関わってきます。当然、掛け金をあげるレイズ、はたまたゲームを降りるフォールド等の選択肢があり、相手の様子や自身の手を加味しつつ勝負します。上級者のプレイヤーはオッズや期待値と言われる要素は当然のように頭に入っているため、心理的要素や押し引きの上手さで、腕の差が大きく現れるとも言えます。確率という数字を武器にするのはもちろん、状況や相手のハンドなどを判断する「読み」が、勝つためには非常に大切です。

・気持ちの変化が勝ち負けに影響する

ポーカーに限った話ではありませんが、勝負事で感情的になってしまうと、大抵悪い方向に転んでしまいます。やはり冷静な判断ができなくなり、期待値や状況を無視した選択をしてしまいやすくなるからです。感情があらぬ方向に傾いている時は、ポーカーにおいてはやめどきといっても良いでしょう。

基本はスターティングが強い方が有利ですが、状況により手が悪い場合にもよく見せ、相手に圧力をかけて勝負する事もあります。それも戦略の一つです。しかし気持ちが熱くなっていると、中途半端に圧力をかけたり、自分の策を見破られたりしてしまう事によって、あっけなく負けてしまう場合があるのです。感情をコントロールするのは容易ではありませんが、常に冷静な判断を下せる精神力もまた、ポーカーで勝つためには非常に大切でしょう。