ポーカーの極意「ブラフ」と心理学

ポーカーフェイスの由来となる「ブラフ」

 

表情を隠せないことを「ポーカーフェイス」ができない、ということわざは日本でも定着しています。これは、少ないベットのアクションやカードのチェンジでは、相手のハンドを洞察するのは至難の技です。

 

ですが、ある程度の力量になると、相手の性格、表情、しぐさからある程度の手札を見破ります。これを「ポーカーフェイス」では動作から見破られてしまうため、悪いプレーとされているのです。ポーカーフェイスは日本でもすっかりとおなじみになり、自分の感情を押し殺してプレイをすることを一つの目安としています。

 

ブラフは実はポーカーの原理を逆用したプレイの方法をいいます。実はポーカーは数学的なゲームでもあり「よいハンド」のときに素直にベットして、悪い手のときに「フォールド」、すなわち降りるゲームでもあるのです。これは実に単純はゲーム性のように感じますが、実は簡単ではないのです。

 

ハンドが見えないということは「実際に強いのか」ということは本人しか分からないからです。もしかしたら、弱いカードなのにチップアクションだけ大きくベットして「強く」みせかけているからです。

 

しかしながら、相手もある程度のハンドであればベットしたブラフが相手の本手とぶつかれば降りてくれません。相手も迷うようなレンジのハンドこそ、ブラフをかけるときの絶好のタイミングでもあるのです。これは実に難しいタイミングであり、どこでベットをするのか、ということが決め手となります。

 

ブラフは相手の心理を読む

 

ブラフをかけるときには「相手の心理」を読むことが必要です。ポーカーの世界大会ではピュアブラフをかけて、世界王者になったツワモノもいます。ピュアブラフとは実際に自分の手札は関係なく、最初から「相手を下ろさせる心理状況」にすることによります。

 

ポーカーで強い手となるスリーカード、ストレート、フラッシュ、フルハウスなどの手は名前こそ、ポーカーをする人であれば知っていますが、実はなかなか配られないハンドです。ジョーカーがないポーカーではだいたい、ワンペア、ツーペア同士の戦いになることが一般的です。そのときにどの程度のハンドが必要なのか、ということが一般的に勝負するときの「レンジ」となります。

 

しかし、「ピュア」と名前がついているだけに、相手の心理を見破れば「こうすれば相手は降りるであろう」ということを判断できるのです。これは相手の心理を完全に見破り、そしておろして参加料のチップを奪う、という「スチール」の究極系のスタイルといえるでしょう。初心者が簡単に真似しようと思うと簡単に自爆してしまいますので、よく見極めてプレイをすることがポイントです。

 

相手のプレイヤーノートを観察する

 

ポーカーは「相手の心理状況を推察する」ゲームです。数学的な要素も多分に含まれていますが最終的には「相手との戦い」、究極の心理戦という人もいます。技術的な要素は当然含まれますが、相手の理解、そして自分のプレイスタイルとの戦いになります。

 

ショートスタックのチップだったとしても、実力者とそうでない人が対戦すると10戦を先に勝ち越しで勝負しても「ブラフ」と「相手のハンドを見破る力」で初級者から中級者は、上級者やプロプレイヤーにほとんど勝てません。

 

よく初心者の負けごとの言い訳に10連敗しても「ただ10回負けただけだ」といい、次10回勝てば引き分けになるような言い方をしますが、ポーカーはそんな簡単はゲームではありません。このような考え方をする人は永遠に強くなりません。

 

また「同じプレイとミスを繰り返す」方法をするスタイルもトータルで負け越す理由になります。ハムスターやマウスと同様に「ワンパターンの学習しかできない」とプレイスタイルをみやぶられるとあっさりと負けてしまいます。実はポーカーというゲームは心理を慮る職業である、新聞記者やバーテンダー、精神科医のような人を観察する技術に長けている人には向いているゲームなのです。